組織論

専門職のジレンマ

複雑性とスピードが企業の経営現場でますます重要になる中で、企業の人事部門は、これまでの定期的なジョブ(人事)ローテーション制を廃し、部門の中での専門領域の強化としての育成にシフトしてきた。1人が様々な業務をこなさなくてはならない中小企業の人…

リーダーシップの要素

リーダーシップが不足しているといわれて久しい。 政治から、企業、あるいはちょっとしたサークルやPTA,町内会でさえも、リーダーは不在しがちだと言われている。 リーダーとは一体どのような人物なのであろうか?所属する団体の種類によって、リーダーシッ…

人材時価主義について

経営資源には従来の3つ(人、モノ、カネ)に加えて、“情報”の4つがあるというのが昨今の共通した見方ではないかと思う。(諸説あるがここではあまり触れない) 変革やスピードの激しい現代においては、その資源の価値自体においても時間的に急速にまたラン…

多様性を認める覚悟

生物多様性に関する世界的な会議が11日から本格的に始まったこともあり、『多様性』というキーワードが今後もさらに注目されると思われる。 以前より、イノベーションや知識創造等の理論においては『多様性』による“ゆらぎ”や“カオス”等が注目されていたこと…

技術者以外に適用する「20%ルール」、『社内ボランティア』

古くは3M、最近ではGoogleで一躍有名になった社内の規定で、「20%(15%)ルール」というのがある。(推測だけれど)これは“週に一度は自分の好きな研究に時間を割いていいよ。それで新しいsomethingを生み出して”というメッセージであり、週の出勤日の変…

『働きやすい会社』と『働き甲斐のある会社』

先日の21日(日経では20日!?)に『働きやすい会社ランキング』が発表されていた。私の所属する企業もランク表示されており、昨年度に比較すると順位をかなり上げた。 ところが、そこに所属している自分としては、ちょっとばかりこれには違和感がある。 なぜ…

企業内組合の役割

先日14日 厚労省が発表した「労使コミュニケーション調査」において、「労組は必要だと思う」という社員の割合が下がっているという調査結果が公表された。 http://bit.ly/dAkV47 http://bit.ly/d05vK5 そもそも日本は、「企業内労働組合」というユニークな…

私の考える人事・・・その②

多分、この②が一番ポイントというか一番言いたいところになりそうです。 前回のその①で、マネージャー級の認定資格としての条件のような設定をしました。こうした認定条件を得たマネージャーの選定の方法を従前の手法から革新する必要があると思っています。…

私の考える人事・・・その①

常々思っている、人事施策についていくつか書きたいと思っています。今回はその1。(順番もないのですが。) 【施策】: マネージャー以上のポストは、他部門経験者であることを、マネージャー資格取得の要件とし、必要スキルを身につける必要があります。 …

「望まれる人材像」と年功序列

昔、まだ30歳くらいの頃(十数年前かな)に、猛烈に会社が嫌になり「もう限界」まで来た。そのために転職活動をしたことがあった。その時、世間一般ではこんな風に言われていた。 「これからは、英語、会計、IT の知識が必要である。そういう人材が望まれる.…

プレイングマネージャー制など要らない

当日記は、今現実にプレイングマネージャーとして活躍されている方に対し批判を申し上げるつもりでもありません。 と前置きした上で申しますが、 「プレイングマネージャー」という制度、もしくは慣習は、全面的に見直すべきと考えます。 企業が「組織」とし…

シンクロニシティ

まずは、この動画を見ていただきたい。何かをお感じになられただろうか? この動画は、先日お邪魔した某人事・組織コンサルティング会社の方が自社のブログでご紹介されていたもの。 この会社では、ワールドカフェやOSTなど、新しい会議や対話の手法をコンサ…

大企業病の合併症

『大企業病』という言葉がある。 「我々は大企業病に罹っている」「大企業病から脱却しなければならない」などと、大企業の方のみならず、中堅企業の方でもそういう意見が聞かれる。 大企業病の定義は、goo辞書によると、次のようなものらしい。 - 大企業に…

『人材』は、費用か資産か資本か?

企業における人材を会計に置き換えた場合、次のように区分することができるかもしれません。 ①人在・・・費用 会社からは「人件費」として見られる存在 ②人材・・・資産 会社から資産とみなされ、一定期間で償却 ③人財・・・資本 会社から資本とみなされ、経…

「9割は課長にさえなれません」

先日、城繁幸氏の「7割は課長にさえなれません」を読んだ。 内容は、今の年功序列の制度又は組織風土は、単にロスジェネ世代 や今後の若手だけでなく、“年功”であるはずの中高年やバブル世代、 女性等にも影響が大きく、「百害あって一利なし」の様相を呈し…

CSNO-MODEL

CMMI(組織の成熟度モデル)というのはご存知でしょうか? (IT部門やIT業界の方ならきっとご存知かもしれません。) http://e-words.jp/w/CMMI.html http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20070405/267507/ - 私は以前、経営企画部にいたときには社…

フォロワーシップについて

古今東西、リーダーシップに関する研究や見解などは、学者のみならずコンサルタントやジャーナリストなどからも、また経済・経営面のみでなく、伝統的な政治学から心理学や社会学なども大きく関連する領域である。 人が社会・組織を形成して行動する以上、リ…