「一人複数社勤務制度」の実現

またまた、facebook上のグループで書いたことを、転載します。

◆会社と個人の雇用契約を見直して、次の変革を実現する。

 ●会社法上の大会社、もしくは中小企業基本法による中小企業に該当しない
  企業においては、就業規則の一人1社制(所謂副業禁止)を法律で禁止し、
  「一人副数社勤務」を段階的に導入する。

 ●企業側にもそのカウンターとして、雇用契約の見直しについての自由
  裁量幅を上げる。(経営が困難でなくとも、同意の上で解雇できる等)

 ●勿論、従来どおり1社のみの勤務も選択可能とする。

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事例:
某企業A社の経営企画マンB氏のケース
B氏はA社との契約で、ほかに以下の企業と雇用契約をした。
①中堅コンサルティング会社・・・X社 コンサルタント
②A社とは全く異なる業界・・・Y社 経営企画課長

そして、シフトを、それぞれ、
A社・・・週2回
X社・・・週1回
Y社・・・週2回
とした。
B氏は年俸で1000万円だったが、出勤シフトにあわせ、
A社・・・400万円/年
X社・・・200万円/年
Y社・・・400万円/年
で契約した。

年俸は変わらなかったが、各会社の出勤日数が少ないことから、
今まで以上に情報収集や効率的に時間を管理するようになり、結果
としてパフォーマンスが上がった。
また、企業は、抱え込みのコストが減少し、その分で別の人材の雇用
も可能となったため、多様性な意見が収集可能となった...

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事例は全く作り話ですが、これによって、何が起こるか、どのようなメリット・
デメリットがあるか、次のようではと想定します。

メリット(予測):
・優秀な人材が「囲い込み」されることなく、多くの企業で勤務できる
・個人の仕事が効率化され、パフォーマンスが向上する。
・企業の人件費とパフォーマンスの間の費用対効果が上がる
・ビジネスマン個人のスキル(エンプロイアビリティ)が上がる
・不人気な企業(エンプロイメンタビリティの弱い企業)が淘汰される
・ベンチマーキングが個人レベルで容易になり、競争力が向上
・大企業と中小企業の人材・採用等の偏りの解消
年功序列による高年齢者雇用負担、若年者の機会喪失の解消
ワークライフバランス(多様な働き方)の実現

デメリット(予測):
・リストラの増加→見せかけの完全失業率の改善?
・機密情報の漏洩→産業スパイの温床?
・企業人事部門の管理コスト上昇(正社員もシフト管理?年金、退職金?)
低所得者が増加する→週1しか働けない人も

提案者がデメリットをたくさん書くのは思考的に困難なので少ないですが、色々なご意見が頂けたら幸甚です。

こういう雇用の創出のやり方もあるのではないかと思います。若年層から見れば、就職(社)が一つの「既得権益」とも見えます。
多様性を増すことで、若年層や女性等に多くの就労チャンスを生み出したいです。